歯科技工士はオススメの職業なのか?デジタル化が変える歯科技工士の未来

どうも、歯科技工士の『KEI 』です。

突然ですが、先日なんと息子が『将来はパパと一緒に働きたい』と言っきてきました。

父としては涙ながらに嬉しい限りですが、歯科技工士になる事を『あまりオススメしたくはないな』というのが正直な気持ちでした。

歯科技工士の職場環境

歯科技工士の離職率は“かなり高く”、専門学校で一緒だった友人たちもほとんどが辞めてしまっているのが現状です。

私自身も働きはじめての10年間は、「歯科医師の奴隷」としてつらい日々を過ごしてきました...。

そんな技工士の世界に我が子を招き入れたいとは到底思えないのが正直なところです。

歯科技工士の未来を切り拓くデジタル化の波

ただ、歯科の世界も昔と違って、働き方がかなり変わってきているのも事実だ。

最近は特にデジタル化が進んでいるのを肌で感じるし、私の現在の仕事もほぼPCと向き合う時間しかなくなっている程だ。加工するのはミリングマシンが自動的に削り出してくれるし、ここ数年は“自分の手”で技工物を作ることがなくなってきてしまっている。

これがいいか悪いかは個人の判断だが、“もの作り”が好きで始めた歯科技工士の仕事だったが、効率がよく残業も少ない今のデジタル化の働き方の方が“100万倍いい”と感じている。

そう考えると、昔のように“歯科医師の奴隷”として徹夜で働き続ける事もなくなり、歯科技工士の職場環境も改善されてくる未来は近いのかもしれない。なので、あながち歯科技工士の未来は明るいのかもしれない。

もちろんそこで勝ち抜いていくにはシッカリ勉強して新しい技術に柔軟に取り組む事が不可欠になるが、歯科技工士の数が減りつづけている今の状況をチャンスととらえて挑戦してみるのも1つの手かもしれない。

歯科技工士は結局オススメ?

職人のように自分の手で歯を作る時代は終わり、PCとにらめっこをして技工物を作る時代はもうすでに始まってきている。

歯科技工物は全てがオーダーメイドで同じものは1つとしてこの世に存在しない。一つ一つをデザインして製作しているため、工場のラインで働くような製造業とは全く異なる職業だ。

患者さん一人一人のために働き、「CAD/CAM 」に興味があり、自分の手で作るわけではないけど、“もの作りが好き”な方であれば歯科技工士になることを考えてもいいかもしれない。

どこの業種もそうかもしれないが、「働く場所」や「一緒に働く同僚や上司」によって環境は大きく変わるし、10年前と今では状況が全く変わっているので、息子が技工士のになって働きだす10年後はさらに大きく変化しているかもしれない。

 

まだまだブラックな歯科技工所が多いのは確かだが、歯科技工士に本気でなりたいと思うなら、今や昔に比べればこれからの歯科技工士の未来は明るいのかもしれない。(そう願いたい...)