歯科技工士の仕事について【自己紹介も含めて】

はじめましてm(_ _)m

歯科技工士の『KEI』と申します。

まずは、あまり知られていない歯科技工士についての説明から。

歯科技工士ってなんぞや?

「歯科技工士」ってあまり聞き馴染みのない職業かと思われますが、簡単に説明すると“奴隷”のような職業です...。

“国家資格”を取って奴隷になるというなんとも不思議な職業です。(正確には歯を作るお仕事ですが...)

世の中にはブラック企業と言われるモノがたくさんありますが、歯科技工業界そのものがブラックと言えるでしょう。(いや、むしろ漆黒ですね...。)

 

ちなみに、私が初めて就職した会社は下記の通りでした。

薄給

月給18万位だったかな?

社員は20~30人程のラボで、決して小さい会社ではなかったですが、当たり前のように「国民健康保険」「厚生年金」は未加入でした。

しかし、当時の私は「国民健康保険」「厚生年金」に入っていないことにより起こる、“手取額が減らない”というマジックにまんまとかかっていて、むしろ喜んでいる程でした。

『今考えると、かなりヤバいですよね...。』

長時間労働

朝は9時から始まり、終わりはだいたい19時位でした。遅くなると23時なんてこともあります。

当然、残業代なんてものは付きません。

それでもまだマシな方で、新人だった私がいつも1番先にあがらせてもらっていたので、先輩方はもっと遅いです...。

そして、新卒の周りの技工士仲間も、私よりも過酷な労働時間を強いられてる友人がほとんどでした。

こんな環境に身を置いていると、私の勤務時間は“決して悪くないんだ”と勘違いしてしまうから不思議ですよね...。

劣悪な職場環境

「石膏」や「レジン」、「金属」などを削る作業が多いので、それらの粉塵をしっかり吸い取る換気システムがないとそりゃ大変です。

更に、忙しいから掃除をしている暇もなく、ごみ溜めのような環境で仕事をしていましたよ...。

『あれは早死にしますわ...。』

忙しいのになぜ給料が安いのか?

そんな疑問が湧くかと思います。原因は技工料金が下がっていることです。

技工料金は昔に比べてドンドン安くなってしまっているので、作っても作っても全然儲かりません。

なので夜中まで一生懸命歯を作り続けているのに給料が安いという不思議な現象が起きているのです。

技工士は誰の奴隷?

では、技工士は誰の奴隷なのでしょう?

答えは、、、歯科医師です。

私は、たくさんの歯科医師と仕事をさせてもらいましたが、歯科医師は技工士を奴隷としか考えていない方が多いように感じます。(もちろん素晴らしい先生方もたくさんいます!)

我々技工士は歯科医師から仕事をもらうことしか出来ません。

社会的地位も歯科医師の方が上です。

そんな関係性のなか、納期を早められたり、無理な要望を押し付けられた日には、寝る暇なんてありませんよ。(トホホ...。)

自己紹介

そんな“漆黒”な技工業界をなんとか“20年以上”生き抜いてきた中堅技工士の『KEI 』です。

「技工所」や「外資インプラントメーカー」などに勤務経験ありで、現在は院内ラボに勤めて、インプラント関係の仕事をしています。

これからは、皆さんに役立つ歯科情報や、知られざる歯科業界の裏側などを、仕事のガス抜きとして愚痴をこぼすついでに記事にしていこうと考えております。

 

以後、よろしくお願い致しますm(_ _)m