歯科技工士になるには?
歯科技工士になりたいなんて人はかなりレアですが、少しでも興味があるなら参考にしてみてください。
歯科技工士になるには、年に1回ある「歯科技工士国家試験」に合格する必要があります。
『まぁ、ぶっちゃけそんなに難しくはないです。』
“偏差値50以下”の私ですら危なげなしに合格する事が出来た程です。
「歯科技工士国家試験」の合格率は“95%以上”と高く、歯科技工士になる事自体は意外と簡単なのですが、問題は歯科技工士になってからなのです。
歯科技工士は続かない
歯科技工士の25歳以下の離職率は、なんと“79%”にもなるので、ほとんどの歯科技工士は“5年以内”には辞めてしまうのです。
学費を約400万円も支払ったにもかかわらず、5年以内に辞めてしまうなんてコスパが悪すぎますね。
最近ではネットで『歯科技工士 やばい』みたいな書き込みも多く、こういった情報が認知され始めたのか、歯科技工士になりたい人も年々減り続けています。歯科技工士になった人はほとんどが辞めてしまい、なりたいと思う人も減り続けているので、歯科技工士はドンドン減る一方です...。
歯科技工士に向く人
では、そんな歯科技工士に向く人とはどんな人なのでしょうか?
ちなみに私自身は「人見知り」で「コミュ障ぎみ」の“陰キャ”です。
人付き合いが嫌いなので、「営業職」や「接客業」なんてもってのほかです。
ただ、手先は器用で、もの作りが好きだった(小さい頃はミニ四駆を肉抜きして改造して遊んでいた)ので、もう消去法で歯科技工士しかないくらいでした。裏方の仕事だし、なんなら天職くらいに思ってました。
しかし、実際に歯科技工士になってみて感じたことは、全くの別モノでした。
本当に歯科技工士に向いてる人の特徴は下記です。
・コミュニケーション能力が高い人
・行動力がある人
・探究心がある人
1つずつ説明していきます。
コミュニケーション能力が高い人
まず、実際に歯科技工士になってみて感じたことは、コミュニケーション能力の必要性でした。上司や先輩、先生や材料屋さん、同僚や友人など、結局は様々な人との付き合いがあり、人付き合いが上手な人ほど成功しやすい傾向にあります。
色々なつながりがあることにより視野が広がり、情報も集まりやすいので、コミュ力が高い人は早く成長もするし、その分成功もしやすくなります。逆にコミュ力が低い人は自分の殻に閉じこもってしまうため成長が遅く、成功しにくいと言えるでしょう。
さらに、「開業」や「転職」をするにしても、たくさんの人脈がある方が、助けてもらえたり協力してもらえるため、やはり有利になります。
行動力がある
行動力があると、勉強会に参加して自分自身の成長に繋げたり、海外に就職したりも出来ます。海外の歯科技工士は日本と違ってとても地位が高く、報酬もその分高いです。日本人は真面目で勤勉なイメージがあるため、海外からすると日本人はとても重宝されやすい傾向にあります。
知り合いの技工士は、ずっと海外で働いていて、家庭の事情で日本に帰って来ましたが、“庭付きの一軒家”をローンを組まずにキャッシュで購入していた程でした!
『どんだけ稼いだんですか!?』
あれには驚きました...。
こういった事からも、海外で働けるような行動力がある人ほど成功しやすいと言えるでしょう。
探究心がある
歯科技工士の世界もデジタル化が急速に進んでいます。いつまでも変化せずに昔ながらのやり方をしていては時代に取り残されてしまいます。
常に前向きな気持ちで突き進んでいくことが、自分の成長にもつながり成功しやすいでしょう。
上記“3つ”を兼ね備えていれば、業界全体がブラックともいわれる歯科技工業界でも生き残れる可能性は大いにあるし、むしろ勝ち組になれると思います。
最後に
『好きこそ物の上手なれ』ということ言葉がありますが、まさにその通りだと思います。歯科技工の仕事が好きであることが実は1番重要だったりもします。
仕事が好きであれば周りの人が苦だと思ってることも苦だと感じないので、いつだって夢中で前向きに仕事に取り組みます。すると、イヤイヤやってる人に比べて、やればやるほど差が生まれてくるので、結局は好きでやってる人こそが“最強”です。
正直、歯科技工業界は厳しいところなので、今回紹介した“歯科技工士に向いてる人の特徴”に合ってないって方には全くオススメ出来ません。多くの人は大変な思いをして辞めていった「79%」の人になる可能性が高いです。
中には、私のように転職を繰り返して良い職場に巡りあえた“運だけの人間”もいるので、人生どうなるかはわかりませんけどね~。